特にコレと言った話題もなく、久々にフリートーク的な雑文でも。
先日、イアホンを買い換える機会があって新調してみたんですが、せっかくお金を出すなら面白くてイイものを買おうというので、買ってみたのが上の画像にあるUltimate Ears と言うメーカーのMetroFi 220viというモデル。
評判を聞くと、一番いいのは上のクラスになるSuperFiってモデルらしいのですが、流石にイアホンにそこまでお金をつっこめないので、ミドルレンジモデルのメトロをチョイス。
メトロって言うのは地下鉄を表す単語らしくて、その名の通り、ガチなリスニング用というより、通勤、移動の場面で携帯プレイアーに差し込んで楽しむ用向けとのこと。
UltimateEarsは、全体的には音場(音空間の広がり)がイアホンではトップクラスらしく、ドンシャリ(低&高音)寄りらしいのですが、メトロシリーズは評判ではドンシャリと言うほどの味付け程ではなく、割とフラットに近いとの評判。
自分のよく聞く打ち込み系の楽曲なんかがちょうど映えるかな?なんて思ってチョイスしました。
定価はズーーンとなるような価格でしたが、さがしてみたら5000円ほど安く買えるとこを見つけたので入手。
早速差し込んで使ってみると……ややっ、確かに以前使っていたのに比べると、ボーカルの声も伸びやかで音の出方がマイルドだ。
急に入ってくるドス重いキックも、綺麗に音が出力されてるようだが、しかしそこまでの劇的な音変化ではないかな……と、思っていたんですが。
たまたま、プレイリストで12インチのアナログディスク(いわゆるレコード)取り込みの音源がかかった時に、ボクはあまりの音変化に文字通り 「耳を疑った」 !
「!!!!」
違う!音の表情が明らかに違う!
あまりにも曲の表情が豊かに聴こえる!!
以前よりも遠くまで見えるような明瞭な視界感、まるで音の表面が見えるようだ!
これは確かに、CarlCox御大の言ってた 「デジタルにはセクシーさがない」 という言葉の意味が今ならわかる!理解できる!!
PCで聴いてる以上、全部MP3に変換して音的には劣化しているはずだし、そこまで感じ取れるほどの差はないと思っていたんだが……
しかし、CDやダウンロード音源ではそこまで違いは感じなかった、だがアナログ音源は確実にその二つにないものを持っていたのだ……
この感動、なんといったらいいものか……ッ!!
今の時代の流れ、DJでもアナログディスクを持ってプレーするスタイルから、CDJやノートPCから音を引き出してプレイする流れに移りつつあるようだけど、しかし、それがあまりに何かを失うようで悲しいと思った。
確かに普通にリスニングする分は、アナログ独特の針のノイズも入らないし、プレスによる版質に左右されない安定した音源は、とても綺麗でクリアな音を耳に届けてくれるけれど、アナログ音源の音の深みと表情の豊かさも感じることができれば、それはデジタルにはない、最高に魅力的なものなんだなと……とまぁ、イアホン一つでちょっと考えてみたある日の午後でした。
by minagi-Ichirino 5/18:2010