■□□・・・Neverending Melody (2005)

 自分が以前所属していたサークルでの最後の本です。
 サークルでの通し番号で言えば13冊目、制作メンバーは自分を含めて二人で、自分が制作の中心となって組み上げた同人誌です
 この同人誌の発行と、このあと制作する"Heart & Mind"というゲスト原稿の二つのキャリアが、今のサークルの原点と言えるかもしれません。
(この同人誌での自分の収録内容とHeart&Mindは、サークルの処女作Catching Sunに収録されてます)

 この同人誌を作る半年以上前、4人居たメンバーのうち2人が諸般の都合で脱退。
 もともと自分も居心地が良くなかったのでやめるつもりだったのですが、当時の自分は同人誌作りのノウハウが今に比べてはるかにプアで
踏ん切りがつかないうちにメンバーとして残る羽目になってしまいました。
 しかしサークルはフロントメンバーだった2人が辞めたせいで士気が低下、半年以上発行のない状態で、既刊を消化するだけのイベントが続きました。
 自分はとにかく新刊が作りたかったのですが、自分に作りきる自信がなく、かつそれを相談する相手もなく、結局半年以上経って、他サークルでの
ゲストなどでのキャリアを経てから、新刊を制作する事になります。
 装丁はコピー誌で今まで発行したものと同じような、オーソドックスな作りだったのですが、今まで他人任せだった部分も自分でやることになりとに
かくわからないことだらけだったのですが、表紙のデザイン、タイトル、収録内容もかなり好き勝手にやらせていただきました。
 初売りはその年、2005年6月のサンクリで前日徹夜の作業で完成させ、満を持して持ち込みましたが、会場での反応はイマイチで、持ち込んだ数の
1/3ほどしか頒布出来ませんでした。

 その後、サークルの解散が決まった05年の夏コミで無料配布し、この二つのイベントで全ての発行数を頒布し廃盤となりました。
 しかし、会場ではあまり売れ行きは芳しくなかったのですが、メールや後になって好評な感想をいただいたり、自分の作風を高く評価された方も居て
この作品の弾みでサークルを立ち上げるきっかけになりました。


 二次創作というものに対しての自分なりの答えが見えてきたのもこの作品の頃です。
 もともとオリジナル作品ばかりの創作活動だったので、原作つきの作品をどう自分が触るかとなると、いつも悩んでいました。
 そんな中で某萌え用品の量販店で見かけたのが、フリルの付いたセーラー服をきた可愛いイラストでした。
 その表紙の本は買わなかったのですが「こんなのもアリなのか!」と衝撃を受けたのを覚えてます。
 考えて見れば2次元・萌えたもの勝ちの世界で、萌えこそが正義、自分で萌えれてインパクトのあるアレンジをやれれば良いんだと思い、スカートの
丈を思いっきり詰めてフリルをてんこ盛りにし、羽根のようなリボンにニーソを合わせる……
 こうしてあの美鈴の表紙が出来上がったわけです。