■□□・・・翠蘭25号 (2001)

 自分の通っていた某高校で発行した生徒会冊子。
 しかし、その某高校の生徒会は全く生徒会として機能しておらず、当時実行委員であった自分がまるで好き勝手やって作り上げた冊子であります。
 制作実行委員も各クラス一人づつ選出しており、合計では結構な数があったのですが、まるで全員が全員やる気がなく 彼らにはクラスごとの原稿を持ってくることだけを告げ、編集作業は完全に自分ひとりで作り上げました。
 なので、実質上生徒会冊子というより「一梨乃みなぎの個人冊子」と言っても差し支えないような制作でした。

 この冊子で思い入れ深いのは、当時自分が所属していた部活動の後輩の女の子が「文化祭で発行した自分の作品」にいたく感動して、それ以降自分と
良くつるんで部活動などで一緒に制作活動することが多かったのですが、その子に表紙のイラストをお願いしたことです。
 彼女は全く実行委員でも生徒会でもなくまるで部外者ですが、しかしそれに対する異議を唱えるやる気すらない委員会でしたから、全く持って問題もトラブルもありませんでした。

 その子とは卒業と同時に別れてしまいましたが、この冊子を思い出すたびに彼女の姿を思い起こします。
 当時は小説書きにいそしんでいた自分でしたが、今は同人誌へフィールドを変えつつも創作活動を続けています。
 部活の後輩で自分といろいろ将来の事を話しながら、同じように創作をいそしんでいた彼女は今は一体どうしているのでしょうか……
 果たしてこのまま同人誌を作り続け、活動していればひょっとしたらコミケで彼女にまた再会できるかも……なんて甘い期待を抱く事もあります。