□□■ 第七回 >> 第八回博麗神社例大祭


サクカ

■今回参加したイベント「例大祭8」は、とても大きいイベントで、ビッグサイトの東ホールを全て借りきってのイベントになる。
 参加するサークルは4500サークルで、来場者は数万人レベルと言われていて、特定ジャンルのオンリー系即売会としては国内最大規模のモンスターイベントだ。
 もっとも、本来の日程は3/13で、サークル数も5000以上のエントラントがあったのだけども、折りしの大震災の影響で2ヶ月遅れで、欠席の目立つちょっと間抜けたイベントになってしまったのは、すこしばかりあったかもしれないね。

スペース

■ボクは東3ホールの、一番端っこの島に配置され、そこの脇には多くの企業出展がある予定だったのだけど、日程が変わったせいでほとんどが出店を取りやめてしまっていた。
 でも、その分通路やスペースが広く取れて、風通しも良く、快適に過ごせたっていう感想の人も多いんじゃないかな?

 当然、この例大祭に焦点を絞って、新刊を合わせてくるサークルも多いから、気合の入った、素晴らしい作品が多く並ぶのだけど、これも日程が変わった影響で、どのサークルもリズムを崩されている感はあったんじゃないかと思う。
 自分も今回持ち込んだ本は、本来3月のイベント時に発行する予定だった作品で、それをそのまま5月にスライドして、単純に持ち込んできた感じだ。
 ただ、多くのサークルが3月中から書店委託にて頒布されて、既刊扱いになっていたのに対し、ボクのサークルは愛媛、島根の2回の地方遠征と、わずかな数を書店様「COMIC ZIN」さんに下ろしただけだから、ほとんど実質上の新刊だった。

 人が多く集まる、大きい規模のイベントではあったから、期待するところはもちろんあったけれど、しかし、日程の変更や欠席サークルが多くあることで、ボク自身としてはいつもよりも多少落ち着いた雰囲気になるんじゃないかなと思っていたんだよね。

■そうそう、今回のイベントでは売り子さんに新しい人をお願いしたんだ!
 昨年まで売り子をお願いしていた餅夫くんが、高知県に引っ越してしまったので、どうしようかということだったのだけど、以前から付き合いのあった絵師様の百瀬氏が「手伝ってもいいよ」という話を受けたので、急遽お願いすることにしたんだけど……

 だけど、彼女、女の子なんだよね・・・(汗

 女性の方に売り子をお願いすることって言うのは初めてのことだったので、なにか予定外の緊張があったような気がするよ!!
 だけど、彼女はすごくクレバーな方で、ボクがいろんな対応でバタバタしている間、しっかりと現場をフォローしてくれて、いいコンビネーションで即売会を過ごせたと思う。
 むしろ、かなりの部分を彼女に負担をかけてしまったんじゃないかと思うと、少々申し訳なく思うくらいだ!

色紙

■頒布に関しても、そんな彼女の頑張りもあって、概ね予定通りの頒布でイベントを終えられたと思う。
 既刊の頒布があまり芳しくなかったけれども、逆に持ち込んだカンバッジの頒布が予想を上回る反応で、そういう意味ではいい形で終えられたかなと思う。
 今回持ち込んだ新刊も午後1時くらいには完売して、最後の方はほとんどイベントを流す感じになってしまったね。
 手に入れられない人も少なからず居たようで、ちょっと申し訳ない気持ちだった。
 だけど、今回の新刊はもう少し手を加えて次回のイベントには必ず用意するつもりで取り組んでいるから、もう少し待っていてほしいな。

いただきもの

■日程はズレこんでしまったけれど、やはり例大祭は例大祭と言うイベントで、日本全国から東方ファンが集まってきて、イベント中はめったに会えない方々との応対で大忙しだった。
 いろんな方に手土産や差し入れをいただいて、感謝しきれないほどではあるんだけど、特に今回驚いたのは、なんと小野塚小町のクッキーを作ってきてくれた方がいて、コレは本当にビックリして声を大きくしてしまったよ!
 この元絵は昨年ボクらが発行した小野塚小町合同誌にも寄稿してくれたやみさわさんで、彼女の友人のさつきさんが、自慢の腕をふるって作ってくれたものなんだ。
 色素を上手に使って再現してくれたみたいで……コレが食べられるなんて、ほんと驚きだよね。

 結局家に帰って食べたかというと……う〜ん、ちょっとまだ勿体無くて食べてない(笑)

 最後には、今回の震災の喪に服す形で、黙祷を捧げて、イベントは終了。
 ボクとしては足を運べなかったサークルさんも多かったし、新刊と言っても5月合わせに用意したものではなかったから、ほぼ予定通りにイベントを終えることは出来たけれど、何か少しスパイスが欲しいなと物足りなく思う一日だった。
 次は、次こそは、良い形の新刊を用意して、満足行く作品を発表できたらなと思う。





Next Page >>