真夏の雨の中で出会ったもの

タイトル「Midsummer Rain」(ジャンル:ARIA / AQUA スペース:F04)

 真夏の空を破くかのような突然の豪雨、あっという間に川になった道を跳ねるようにして美樹はバリア橋へと走った。
 だけど、そこに人影は無かった。
 全てを流すかのような雨に、折角の待ち合わせもきれいさっぱり流されてしまったのか……
 軒先で雨の行く末を見つめながら美樹はぼんやりと思い出した。
 ――そう、あれは確か夜光鈴市の日だった、私はちょっと変な水先案内人に出会った。
 いや、出会ったというよりかは絡まれた、と言うの方が正しいかもしれない。 手持ち無沙汰になった時間の中で美樹は雨粒の向こうに真夏の一日を思い起こした。

 紆余曲折ありましたが(むしろそういうのがいつもの事になりつつあるかもしれませんが!)なんとかWaterRipples、オフセット(EP)本の第2弾が発行となりそうです。
 今作はコピー本である"SevenColours"のエピソードを中心とした作品。 姫屋のおてんば娘コルサ嬢とのひねくれた人間関係のお話です。
 40ページのボリュームで、前回(Passage To The Unknown)に比べたら若干薄くなってますが、内容は前回よりも洗練され、より重厚な作品に仕上がったかなと思います。
 当日手に取っていただければ幸いです。