死神でも、命は尊ぶものさ……

タイトル「"S" (Shivver)」
(ジャンル:東方/西方Project スペース:西ホール・さ14a(委託:パラレルパラソル))

 それはどこかおかしな日だった。
 だけど、今思えばそれも日常だったのかもしれない。 まったく距離を操る能力というもの、知らない間に測ってしまうのは職業病なのか。
 死神、小野塚小町は退屈そうにあくびをした。
「あたいが気まぐれとはいえ、人助けをするたぁね……」

 


 
 ――東方のジャンルでははじめての個人本になります。
 タイトルは「S(エス)」ですが、サブタイトルのShivverは「シヴァー」でも「シャイヴァー」でもどちらの発音でもかまいません。
 今までの作品ではあまりアクションシーン的な表現はなかったのですが、今回はがんばって書きました。
 ある程度満足のいく仕上がりになったと思いますが、果たして、内容は手にとって評価していただければ幸いです。